それぞれの甲子園

※※※7月27日(金)高校野球県大会準決勝※※※

八幡商1-4北大津。 今年の八商野球部の夏はベスト4で幕を閉じました。 昨年の先輩達が残した偉業の重圧を背負いながら、昨秋・今春の県大会共に1回戦で敗退した今年の選手達。 今年のチームは体格に恵まれず、技量的にも厳しいという厳然たる事実がありました。

しかし、連覇の期待と重圧とも戦いながら、私は良く戦ったと思っています。 選手諸君、お疲れ様でした。 君たちは、実に上手に戦い、昨年のチームが残した偉業を汚すことなく、立派に八商野球部の伝統を守りました。 本当にありがとう。

部長としての夏の甲子園

高校野球は、必ず何処かで負ける競技です。 それが1回戦の場合は悔しいし、2回戦、3回戦でも同様です。 しかし、決勝戦で負ければ、もっと悔しいものです。 滋賀県で勝ち残るのはたった1校、それでも、全国大会へ行けば、もう何処で負けてもおかしくありません。

全国の高校野球の頂点に立つのは1校のみです。 つまり、地方大会を経て、全国大会で1回も負けなかったチームは全国約4000校の内、たった1校です。 即ち、高校野球は負けの競技なのです。 何処かで負けるとい現実を見据えた日々の活動自体が高校野球なんです

全国津々浦々で、それぞれの事情、それぞれのレベルで日々甲子園を目指して努力する、その精進鍛錬の毎日こそが高校野球なんです。 その意味において、今年の八商は例年にもまして厳しい状況下で、辛い毎日だったと考えられますが、これを見事に乗り越え、成績を残してくれました。

真野君、体格も投球も成長したね。 重田君、主将の意地で最後の最後によく打ったね。 今井君、君らしいナイスバッティング。 中村君、あの難しい飛球よく捕ったね。 池本君、3年間良く頑張ったね。 小林君、小柄ながら良くぞ正選手になったね。 その他、3年生諸君、お疲れ様でした。

決して戦力が充実していた訳ではなかったけれど、一丸となって戦ってくれた君たちの姿は、昨夏甲子園で活躍した選手達に勝るとも劣らない立派な姿でした。 これで、私が八商野球部で拘わった部員はいなくなりました。 少々寂しい気がしますが、私の高校野球との関わりもピリオドを打ちました。

八商野球部を誇りに思います。

高校野球に直球勝負。