「交通安全宣言地域」にふさわしい交通マナーと交通事故の無い安全で住みやよい街づくりを目指して、多くのボランティアの皆さまが出席され、本年度の総会が開催されました。日々、地域の交通安全を支えておられる皆様のボランティア精神と活動に心から敬意と感謝の気持ちで一杯になりました。
私も、この2月まで高等学校に勤務し、生徒の安全通学に勤めてまいりましたので、皆様方のご苦労が身にしみて感じられました、本当にご苦労様です。厚くお礼申し上げます。
さて、私が交通安全指導の場でよく話したものに「人生シートベルト論」というのがあります。何故、シートベルトをしなければならないか。この問いに、大半の生徒は、シートベルトをしていないと事故の時自分が大怪我をするからと答えます。シートベルトをしなくて大怪我するのは自分自身なんだから、シートベルトをする、しないは個人の自由、ほっといてくれという意見もよく挙がります。
自分が万が一加害者になった場合、被害者がシートベルトをしていたら事故被害が小さくて済み、自分の加害責任も小さくて済みますが、逆に被害者がシートベルトをしていなかったばかりに、大きな事故責任を負う場合もあります。シートベルトをするということは、自分が被害者となった時に自分の身を守るためだけでなく、加害者のためでもあること、自分を加害者の立場に置き換えて、この事を考えるようにと説いていました。
まだ車に乗らない生徒にとっては、シートベルトの話は例え話として不適切かもしれませんが、自転車通学にしろ、徒歩通学にしろ、あるいは、校内生活や社会生活にしろ、私たちの日常行動の基本は、常に「相手の事を考えて行動すること」だという観点から話していました。「人生シートベルト論」の精神は、共生社会を生きる私たちにとって基本的な考え方だと思っていましたので。
交通安全対策に直球勝負