福島県行政視察報告2

2011-05-08

報告②

【日程】

5月6日(金)

2時30分頃、震度5クラスの地震発生。宿舎内のベッドから跳ね起きる。5時起床、宿舎付近を散策。宿舎周りの路上、建物の際に多くの亀裂を発見。一見、整然とした建物や町並みも、内部的には相当なダメージを受けているのかもしれない。

7時朝食、9時まで昨夜K福島県議から頂いた、福島県のエネルギー・原子力政策関係の資料に目を通す。「安全神話」に基づくわが国の原子力政策の在り方から、原子力を知り尽くしていない技術力を前提に、「脱原発」政策を模索しなければならないと感じる。

9時30分、宿舎発、あずま総合運動公園へ。 9時45分、あずま運動公園着。

【視察内容】

 1.同公園理事長と面談

    広域防災拠点機能を持つ施設の重要性と職員の危機管理能力・対応力を育成する必要性を実感した。

 2.体育館内の被災者生活区域視察

     テレビとの映像では伝わらない、生活臭や避難者の心の葛藤を目の当たりにした。

 3.本県派遣職員激励

     関西広域連合の一員として、福島県支援に尽くす本県職員の任務に対して、心から感謝意を伝える。

【感想】

  防災時の広域緊急避難体制の確立を急がなければならないが、それにもまして、特にこのような施設に働く職員の意識・心構え・心得などをの育成する必要性を強く感じた。

11:30 公園発、福島県庁へ。 11:50、県庁着。 

12:00 福島県庁内、総合対策本部視察。

      総合対策本部、滋賀県窓口、プレス発表所ほかの部署を見学。

13:00 県庁発、郡山養護学校へ。 13:30、学校着

 【視察内容】

  1.渡辺校長と面談

    構内施設・教職員の支援体制の確立と物資・義援金の調達を、校長判断で即決しながら対応されたこと。

    その後、避難者を構内施設の一角で生活させながら、他府県支援職員・ボランティアの方々などに避難者対応を任せ、現在で    は、教職員は教育業務に専念している。

  2.構内避難区域視察

     精神的および肢体不自由な状態にある生徒達の学びの場と避難者の生活の場を両立させている。

【感想】

 命からがらにでも逃げたいと思っても逃げられない弱い立場の人々にも、容赦なく被害は襲って来る。だからこそ、人と人の絆が大切であり、お互いの思いやりがこれを克服するのだということを実感した。

15:00 学校発、福島駅へ。 15:45。福島駅着

16:05 福島駅発、京都駅へ。 20:41京都駅着

【まとめ】 

 無事、我が家に帰宅し、風呂に入っている時、「帰れる我が家があり、風呂に入れる幸福」を感じると同時に、家族や家をなくされ、土地や家畜を放棄させられ、そして、今も避難所で将来の計画も立ってられずに不自由な生活を余儀なくされている被災者の事を思うと涙がとまりません。この地域の人々の生活の電気は東北電力で賄われています。東京電力の福島原発で作られる電気は、東京・関東の人達のためのものです。原発事故の恐怖に耐え東京へ電力を送り続けて、挙句のはてに家族や家・土地、そして、生活を奪われた被災者の無念は如何ばかりでしょうか。地震大国日本における原発政策は、「安全神話」に基づく計画から「想定外想定」に基づく「脱原発」エネルギー政策の推進へと舵が切られることは間違いない。

「原発がなければ、経済の発展がない。」「原発抜きの議論はあり得ない。」という人が多くいる。しかし、「艱難、汝を玉にす。」という言葉がある。今まで幾度となく人類は困難に直面してきたが、必ずやこの困難を克服してきた。人類の英知は、原発を厳しく制限することにより、必ず、原発にとって変わるエネルギー源を見つけ出すと私は確信している。その日まで、少しの間、今までの贅沢な生活を反省し、生活スタイルを変えてみる謙虚な気持ちを持ちたいものだと思う。

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