今回の行政視察の内容を、簡単ではございますが、2回に分けて報告させていただきます。
報告①
【日程】
5月5日(木)
京都駅 : 8時16分発 東海道新幹線のぞみ 東京駅着10時33分
東京駅 : 11時08分発 東北新幹線やまびこ 福島駅着12時58分
福島駅 : 13時30分発 福島駅前の宿舎に荷物を預けてから、レンタカーで南相馬市へ。南相馬市役所着14時45分
15時から、桜井勝延南相馬市長と面談。(お忙しいので当初は15分間と限定されていたが、1時間もお時間をとって頂けた。)
【会談内容要約】
1. 市長から、3月11日の大震災・大津波・原発事故発生直後からの市民の動きを時系列で説明を頂く。
2. この間の国からの情報伝達・指示などの混乱について、市長の忌憚のないお考えを伺う。
3. 現在の市民生活の状況・実態について、説明頂くと同時に、この現状に対する市長としての熱い思いを伺う。
4. 関西広域連合の一員として、福島県担当県である滋賀県に対しての謝辞を頂く。
会談後、南相馬市内の津波被害地域を視察。(滋賀県派遣職員、山形さん同行)
【被害状況】
1. 死亡者約530人、行方不明者約410人、市外への避難者約5700人。
2. 海岸線から数キロも内陸へ津波が押し寄せ、海岸線近くの道路や橋、建物や電柱は破壊され、海岸にあるべき波消しブロック
などが、津波で軽々と内陸へ運ばれている。内陸の田畑は塩水に浸かっており、海岸付近はほぼ壊滅状態。
3. 放射能汚染からの避難勧告で、家畜を放棄せざるを得ない状況や農作物の作付けはできない。
南相馬市 : 17時30分発 宿舎着19時
19時20分より、福島県議会のK議員と夕食を共にしながら、福島県のエネルギ・原子力政策、特に原子力発電の使用済み燃料の貯蔵・廃棄問題について聞く。
【本日の感想】
今回の視察において、被災地の現状を目の当たりにすると、規模の大きさ、被害の内容などは、新聞・テレビで観ているものとは全く違うと思えた。また、報道されない市民・県民の方々の本当の姿や正直な気持ち・意見も肌で感じることができた。