鎮守の森

 大きな木々に覆われたうっそうとした場所で、一人で居るには少々おっかない、それでいて子供心にも何か神聖な場所に思えた神社とその鎮守の森。

 行畑行事神社とその鎮守の森は、私が小学生の頃、近所の友達とかくれんぼしたり、忍者ごっこしたり、夏休みのラジオ体操をしたりした場所で、私たち子供達の最高の遊び場所でした。私たちの年代の者は、この鎮守の森や神社で精神的な何か重い物を感じながら、地域の友達と共に育ちました。この神社に入ると、いつも背筋がピンと張るような気になります。今でも、私の心の原風景として焼きついている光景の一つがこの鎮守の森です。

 今日は行畑行事神社の春季大祭。五穀豊穣を祈願する春のお祭りです。日本人は、稲作を中心とした農耕民族ですので、各地でこのようなお祭りが行われます。鎮守の森で行われるお祭りは、豊作祈願の祭りであるだけでなく、地域文化の継承であり、地域で子供を育むコミュニティーでもありますね。

地域の一員として、豊作を祈り、地域の子供達の成長を祈ると共に、地域自治・文化の中心的シンボルである鎮守の森と神社の行事をいつまでも大切にしたいものです。

明日は行事神社のお神輿が地域を練り歩きます。