典座教訓

※※※1月19日(木)会派室執務※※※

 昨年4月の選挙期間中に体重が7㎏減り、70㎏になりました。 しかし、その後順調にリバウンドして、現在80㎏まで成長してしまいました。 残念です。 更に、困ったことには、様々なお付き合いが連日目白押しで食養生どころか減量もままならず、私のお腹は現在も高度成長中です。 正月の七草がゆを機に食制限を始めようとしたのですが、極めて困難な状況になっています。 

 そんな中で、「顧みて、貪らず。 食は心身を養う良薬と知る。」という言葉を知りました。  意味は、文字の通り、「食を貪るように摂るものではない。 食は単に空腹を満たすだけでなく、おいしさを楽しむだけでなく、心身を養うということを知りなさい。」という意味です。 

 これは、ある健康食品のパンフレットの中で紹介されていた言葉で、曹洞宗の開祖、道元禅師が著した「典座教訓」という「食」に関する書物の中にある言葉で、「典座教訓」には、禅の教えによる料理の心得や食の果たす使命・役割が説かれているそうです。

 曹洞宗永平寺で修行している若い修行僧達は、毎日精進料理を食べて過ごします。 「朝食」は永平寺が開かれた1244年から変わらず、玄米粥一杯・梅干し・黒ごま塩。 「昼食」は麦飯一膳・一汁・野菜の和え物・漬け物。 「夕食」は米飯一膳・一汁・煮物野菜・漬け物。 修行僧の大半は大学を卒業したばかりの若者ですから、この食事の味や量に不満を感じるのは当然ですが、不思議なことに誰もが、1から2ヶ月経つと素材そのもの味をおいしく感じるようになり、次第に好き嫌いも無くなるそうです。

 テレビのグルメレポーター達は、食べ物を口に入れた途端、「旨い」と叫びます。 うんざりとする光景です。 しかし、精進料理は一口食べておいしいとすぐに分かる味ではなく、長く食べ続けることでおいしさが分かる食事だそうです。 そのためには、「六味」と言って「苦」・「酸」・「甘」・「辛」・「塩」、そして「淡」の6つの味が重要とされ、特に「淡」は、素材の味が分かる淡い味覚のためにも重要だそうです。 一口食べておいしいと感じる味ではなく、食べ終えてからじわじわとおいしさが感じられる味である「返り味」・「滋味」が尊ばれるということです。 

 自らの五感がおいしいと感じる物が体には一番良いというのが趣旨ですが、飽食の時代に警鐘を鳴らすというか、現在の私を戒めるような言葉に感じられました。 「食は人の営みの根本。おろそかにしないことが修行です。」との言葉を重く受け止め、「食を貪らない様に」と心掛けます。

 ベスト体重70㎏に直球勝負。