関西の首領逝く

※※※12月29日(木)献血推進活動※※※

好天に恵まれました。

 赤十字奉仕団の皆さんも

 ~ ~ ~ ~ ~ ~

 プロゴルフ界の「関西の首領(ドン)」と呼ばれた、杉原輝雄氏(74歳)が前立腺がんで亡くなりました。 ゴルフ好きの私には、憧れのおっさんでした。 あの風貌とあの歯に衣着せぬ辛辣な発言が聞かれないのは、残念です。  

 確か10年位前、彼が前立腺ガンを宣告された頃に聞いたインタビューを鮮明に覚えています。 記者の「ガンに冒されているのに、何故、そこまでして頑張るのか?」という質問に対して、「頑張りたくても、頑張れない人がおるやん。 頑張れる者が頑張らんでどうすんねん。」と答えられました。 「生涯現役」を貫いた杉原輝雄の反骨精神の神髄を表す言葉だと感じましたし、共感を覚えました。

 このブログでも再三書いていますが、私の教員生活や教育方針を支えてくれた信念は、膳所高校通信制課程に勤務していた時に「大津日赤病院の院内学級」や「日清紡能登川工場の企業内学級」での経験から得たものです。

 学校に行きたくても経済的に行けない生徒、勉強がしたくても耳が聞こえない、目が見えない生徒達、運動がしたくても病気で動けない生徒等々、様々なハンディキャップを持つ生徒達から教えられた経験から、「物事ができる喜びと感謝」、「物事を成す責任と自覚」を教育の根幹に置いてきました。 特に高校野球の指導では、「感謝の野球」というスローガンの下に、父母や家族への感謝、仲間や関係者への感謝。 健康や環境への感謝を説きながら、とても厳しく指導しました。 

 ある時、高校野球連盟の役員さんから、「滋賀の三怒り」と言われたこともありました。 「伊香の西岡(義夫監督)、甲西の奥村(源太郎監督)、そして、膳所の冨波(義明監督)」が、滋賀県高校野球界の厳しい監督の3人だというわけです。 批判半分、冷やかし半分のお言葉でしたが、とても嬉しく誇りに感じたことを覚えています。 その厳しい指導の根底は、冒頭の杉原氏の発言内容と全く一緒です。

 「生きる喜び」、「生かされる責任」にを肝に銘じ、自分を取り巻く環境に感謝できる人間になりたいと考えながら教員生活を送り、そういう生徒を育成する教育を心掛けていました。 今後は、政治の世界でこの精神を活かして行きたいと思います。 杉原輝雄氏のご冥福を、心からお祈りいたします。 合掌。

感謝の政治に直球勝負。