娘の大学時代の友人が、熊本八代産晩白柚(ザボンの新種)「果実王」を送ってくれました。 
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野田首相は29日、消費税を含む社会保障と税の一体改革案に関して、党内の反対派に配慮して、国会議員の定数削減や行政改革に取り組む考え方、つまり「身を切る覚悟」を前面に打ち出しました。 しかし、議員定数削減では中小政党の猛反対、国家公務員給与の引き下げでは公務員組合の猛反抗、特別会計改革では官僚の猛抵抗が予想され、難航必至です。
この時、野田首相は「丁寧な国会運営を心掛けてきたが、来年は正念場だ。 我々の政策を思い切って打ち出し、全力を尽くして成立を期す。 『君子豹変す』 だ。」と言ったと伝えられています。
今日、最も気になったのは、この「君子豹変す。」です。 これはどういう意味で使われたのでしょうか? 「天下を治める者は、いつまでも黙って聞いているだけじゃないぞ。 政策成立のためには、今までの態度を一変させるぞ。」と言う意味でしょうか? それとも、「私は愚人であり至らぬ者ですが、偉大な先人を見習い、誤った部分を変更させていただきます。」 でしょうか?
「君子」・・・学識・人格ともに優れ、徳行の備わった人。 「豹変」・・・豹が成長する毎に、その皮模様が鮮明になって行くこと。
いずれにしても、自分を君子と言うこと自体も問題ですが、何よりも、どじょうがうなぎを飛び越して豹に変わる様では、マニュフェスト違反以上の変節です。 彼の使うべき言葉は、「櫂より始めよ。」(先ず、自らが身を切る覚悟)と「愚公、山を移す。」(ぐこう、やまをうつす。=怠らず、努力すれば必ず達成できるという信念)でしょう。
6月1日付けのブログでも書きましたが、「君子豹変す」とは、「君子が自分の過ちや誤りを改めて善に移る様は、丸で豹の皮の模様の如く鮮明である。」の意味です。 今回の使い方では、消費税増税は間違いでしたので、取り消しますという意味になります。 仮に意味を取り違えていなかったとしたら、どういう意図で使われたのでしょうか。 分かりません。 因みにこの後には、「小人面革」(しょうじんはおもてをあらたむ)と続きます。 意味は、「凡人の変わり様はうわべだけで内容は何も変わらない」です。
くれぐれも「身を切る」主体が政府でなく国民でありません様に、野田首相が「小人面革」ではありません様に、祈らずにはいられません。
故事故語に直球勝負。

