フェアネス

※※※12月27日(火)議員懇親会※※※

 いよいよ年の瀬、テレビでは盛んに今年の出来事や特集番組が流れていますが、第一位は、やはり、東日本大震災です。 この未曾有の災害は、多くの人命と財産を失うと共に、自然災害や原子力発電に対する安全神話も失いました。 しかし、一方では人や社会の「絆」という人間関係の大切さを教えてくれました。 また、日本人が大切にしてきた、「日本人の本来の姿」を世界に発信することができました。

 「日本人の本来の姿」とは、日本人がDNAの中に組み込んできた生きる力、日本人が長い歴史の中で育んできた心と精神だと思います。 それは、大陸から隔離された地理的な独自性から生まれた同族意識や、稲作文化が育んだ村を中心とした集団意識や、大陸文化に大きく影響された独自の政治体制から作り上げられ、連綿と受け継がれた日本人特有の人間性とも言えます。 

 そこで、私が今年最も感動した出来事は、「なでしこジャパン」の宮間あや選手の行動です。 あの、米国との決勝戦で最後のペナルティキックが決まった瞬間、なでしこの選手達は歓喜の輪を作り喜びを爆発させました。 しかし、1人だけ、宮間選手だけはその輪の中になく、彼女の姿は米国選手の中にありました。 自分たちの勝利を喜ぶ前に、米国選手と激闘を称え合っていたのです。

 この感性こそ、日本人の神髄ではないかと感じました。 何よりも先ず、相手を思いやる心です。 剣道では、技が決まっても大はしゃぎせず、冷静に蹲踞(そんきょ) の姿勢をとり、最後の礼まできちんと行うこと、相手に対する礼が求められます。 対戦相手に対する思いやりと言ってもいいでしょう。

 私は高校生の時、得点した時や安打を放った時、勝利した時に、腕を上げ歓喜のポーズをとることを自重することを教えられました。 それは、自分達の喜びの裏には、必ず敗者がいること、敗者である相手への思いやりの大切さからです。 その教えは、自分が指導者になってからも受け継いできました。 だから、選手にはガッツポーズや胴上げやばか騒ぎは、厳に慎ませてきました。 喜びを素直に表すことより、他者への思いやりを優先させていました。

 それが、真のスポーツマンシップだと今でも確信しています。 ですから、敗戦時に人前で涙を流すことも禁じていました。 泣くのならベンチやグランドで泣かず、人の見えない所で思い切り泣けと教えました。 これは、勝者への思いやりです。 これが私の考える「フェアネス」です。 宮間選手の行動は、正に日本人が築き上げてきた日本人としての「フェアネス」を表した行動として、私は誇らしく思います。 

 震災の混乱時、世界から賞賛された日本人の整然と毅然とした行動は、まさに「フェアネス」です。 これが日本人が体内に持つ「日本人の本来の姿」だと思いますが、いかがですか?

 政治のフェアネスに直球勝負。