坂の上の雲

※※※12月25日(日)市民相談・書類整理・大掃除※※※

 3年間に渡り放映されたNHKドラマ「坂の上の雲」が、本日、完結しました。 ご存じの通り、司馬遼太郎原作の明治維新から日露戦争までを、秋山好古・真之兄弟と正岡子規の友情を通して描いた大作でした。 今夜は、日本海海戦でバルチック艦隊を破り、日露戦争大勝利に至るまでが描かれていました。

 私は幼い頃、多分おじいさんが口ずさんでいたからだと思いますが、「旅順開城約なりて 敵の将軍ステッヘル 乃木大将と 会見の所は何処 水師営」という歌を幼い頃から覚えていました。 いわゆる、日露戦争大勝利を記念した歌です。 「203高地」での戦いに勝利し、対馬沖でのバルチック艦隊との戦いに勝利した日本でしたが、ロシアからの賠償金を取れず、勝利にも関わらず国内は大荒れになりました。

 この時代、内村鑑三や与謝野晶子らが戦争反対を唱えましたが、いつの時代も歴史の大きな流れには勝てずに戦争は起こり、いつも犠牲になるのは国民です。 203高地での勝利も、2万人の命を盾にした人海戦争での勝利です。 日本人はお国のために自分の命を差し出すと言うと聞こえが良いのですが、その様に教えられていたのです。 人の命は、お国のためという大義を前に粗末に粗末な扱いでした。 国権の前に民権は儚いものです。

 新しく学んだ言葉は、「天気晴朗なれど、波高し。」です。 有名な言葉ですが、意味を勘違いして使っていました。 「良い天気だけど、少々波が高く船が揺れる。」ではなく、「天気晴朗」とは「敵を仕留めるための視界が良い」ことで、「波高し」とは「波が荒くて射撃技術に勝る日本軍には有利」という状況を詠んだものということです。 事実、ロシア艦隊は全滅状態に対して、戦艦三笠を始めとした日本艦隊はほとんど無傷でした。

 本ドラマでの縦線は、「明治維新を遂げたものの、まだ、世界では弱小の日本が、近代国家として歩む時代に、青年達が自己と国家を同一視、自らが国家の一分野を担おうとする気概」ではないでしょうか? この気概が「気骨の明治生まれ」と言われる由縁かもしれません。 いずれにせよ、明治維新以降、日清・日露戦争、第一次・第二次世界大戦と、大きな戦争を経て、現在の日本があることだけは忘れずに気概を持ち政治に取り組みたいと考えます。

 「降る雪や、明治は遠くなりにけり。」 窓の外の雪を見ながら、「ほんまに、そうやな。」とつくずく思いました。

民権が尊重される社会に直球勝負。