ちゃぶ台返しの暴言

※※※2月4日(月)※※※

昭和48年の沖縄返還交渉に関わる「外務省の機密漏洩事件」を描いた社会派小説に、山崎豊子の「運命の人」があります。

沖縄返還にまつわる密約をすっぱ抜いた毎日新聞西山太吉記者については、「国家公務員の守秘義務に対するそそのかし」という容疑で逮捕され、その後の最高裁までの裁判が行われます。 

国民の知る権利」と「国家公務員の守秘義務」が争われた事件でした。  

この小説の主役である毎朝(毎日)新聞社の記者西山太吉の記者仲間として描かれているのが、読日(読売)新聞社の記者山辺一雄です。 

この山辺一雄が、実は、今、世間を騒がせている読売巨人軍の元オーナー氏です。   

渡邊氏は一政治部記者の域を越え、中曽根康弘と親交を深め、政界に影響力を及ぼすようになります。 

福田康夫内閣の時には、当時の民主党小沢一郎との仲を取り持ち、あわや自「民党と民主党の大連合」を画策したこともありました。

今、何故、渡邊氏かと言うと、プロ野球の春季キャンプの報道が盛り上がっているのに、最近、この名物オーナーの声が全く聞こえてこないからです。

渡辺氏といえば、巨人軍の決定事項を「鶴の一声」でひっくり返す「ちゃぶ台返しの人」でした。

そして、「ちゃぶ台返し」は、アニメ「巨人の星」の主人公星飛雄馬の父、星一徹の得意技でした。

いよいよ、お身体が相当に弱られたのかなと心配していますが、「ちゃぶ台返し」よろしく、復活して歯に衣着せぬ暴言を吐いて頂きたいものです。

最下位、最弱チームの阪神ファンとしては、少し寂しいですので。 

ちゃぶ台返しの暴言に直球勝負。