マスコミの公平感覚

※※※2月2日(土)※※※

昨日の続きです。 結局、現明石市長は、発言の責任を取り、自分自身への処分として辞職を決断したことを表明されました。

その理由として、「怒りという自分の感情をコントロールできず、部下を叱責するような者はリーダーにふさわしくない」としました。

私は、それはそれとして一つのけじめであったと思います。 市長自身の事はこれで適切に処理されたと感じます。

その上で、今回の騒動を振り返ると、4月の統一地方選挙に併せて行われる市長選挙に向けての動きです。

8年前に現市長と争って落選した元市長も出馬されるというこの時期に、2年も前の録音が出されてきたことに、政治的ないやらしさ・胡散臭さを感じるのは私だけではないはずです。

しかし、報道陣は、再選挙に出るのか否かという質問を始め、政界を引退するのかという質問を重ねました。

そもそも、この時期には、様々な選挙に出馬しそうな人物については、報道陣は慎重な姿勢で臨みます。

その人物が有利にならないようにという、政治的公正さの観点からです。

ならば、その人物が不利にならないように慎重に臨むこともまた、政治的な公正さを保つことです。

今回の様に、報道機関が勝手に発言を切り取り、編集し、面白おかしく報道し、結局、市長が辞任するという事態を招いたとするならば、著しく公正さを欠いたのではないかと感じてしまいます。

政権による報道誘導、マスコミ懐柔が懸念される現状にあって、マスコミ事態が意図的な不公正報道を始めたら、我が国の民主主義政治は終焉を迎えます。

マスコミの公平感覚に直球勝負。