終わりの始まり

※※※9月20日(木)※※※

今日、自由民主党の総裁選で安倍晋三氏が石破茂氏を破り3選されました。 自民党の総裁に就任すると言うことは、同時に首相に就任することです。

これにより、解散総選挙などで自民党が大幅に議席を減らさない限り、また、事故や病気、或いは党内クーデターなどで突然の辞任がない限り、2021年9月の任期満了まで、安倍氏が首相を務めることとなります。

憲法改正を声高に叫ぶ安倍首相誕生により、自民党政権の終焉の幕が開いたと感じます。 そこで、最大の焦点となった「憲法改正」を簡単に比べてみます。

二人とも「自衛隊を誰が見ても合憲の存在にしなければならない」として憲法改正を目指す方向は一致していますがが、違いはそのやり方です。

安倍氏は、現行の憲法第9条に自衛隊を明記した条文(9条第3項)を加える方法を主張しています。

「自衛官のお子さんたちも自衛隊は違憲と書かれた教科書で学んでいる」と語り、第3項を加えることによる自衛隊の地位変更を優先する考えを示しました。

この場合、憲法第9条第2項の定める「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」という点を巡る議論は続く可能性があります。

石破氏は、憲法9条第2項を削除し、自衛権を明記することを求めています。

この場合、自衛隊は憲法違反の軍隊か否かという議論は根本から解消されますが、広範囲な議論と合意形成が必要になり、時間がかかります。

「必要なもの、急ぐものからやらせて頂きます」と語り、参議院選挙での合区の解消と、災害などの際に首相と内閣に強い権限を与える緊急事態条項の創設を優先する考えを示していました。

いずれにしても、安倍首相誕生により、自民党政権の終焉に向けて幕が開きました。

終わりの始まりに直球勝負。