自覚なき悪意①

※※※9月14日(金)※※※

先日、情報処理推進機構が2017年度「情報セキュリティに対する意識調査」(いわゆる、インターネット上の「投稿」に関する調査結果)が公開されました。

この調査によると、インターネット上に投稿した経験のある人のうち、「悪意のある投稿」をしたことがある人は実に22.6%、特に10~20代で他世代より高い傾向が見られました。

投稿理由としては「人の意見に反論したかった」などが上位を占め、投稿後の心理は「気が済んだ、すっとした」が前年比4.3%増の35.6%で最多となっており、顔の見えない相手を誹謗中傷して「すっとする」心理や、そういった若者が増えている実態が明らかとなりました。

人が「悪意のある投稿」をする心理や背景ですが、投稿する人の心理や背景は様々です。

例えば、過激な発言で注目を浴びたかったり、誰かが傷つくことに快感を覚える、ストレスがたまっていてうっぷんを晴らすなど、他人を見下すことで自己を満足させるような場合などが考えられます。

これら様々な心理的背景がある中で、今、最も問題なのが正義感からくる「自覚のない悪意」です。

自覚のない悪意」は、本人は悪意とは思っておらず、それどころか「正しいことをしている」、「自分を守るためにやっている」と思い込んでいるだけに、実にやっかいです。

この「自覚のない悪意」について、明日はもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

自覚なき悪意に直球勝負。