昭和の日本人気質

※※※8月21日(火)※※※

私のバイブルでもある  山田洋二  監督の名作映画「男はつらいよ」。 今日は久しぶりに「男はつらいよ」シリーズの「寅次郎夢枕」(マドンナ役は八千草薫さん)を観ました。

いつ見ても笑える、泣ける、感じる映画です。 そこで、  渥美清  さん演じる  車寅次郎  の面白くて、もの悲しくも切ない口上を紹介します。

先ずは、口上中の口上、「結構毛だらけ、猫灰だらけ。 お尻のまわりはクソだらけ。 見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし。 てー(田へ)したもんだよ、イナゴのション便」

「四角四面は豆腐屋の娘。 色は白いが水くさい。 ヤケのヤンパチ、日焼けのナスビ、色は黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たない」

「櫻って字はね。 二階(貝)の女が、気(木)にかか(掛か)る。 日光、結構、東照宮。 産んで死んだか三島のお千。 お千ばかりが女じゃないよ」

「四谷赤坂麹(こうじ)町、チャラチャラ流れるお茶の水。 粋な姉さん、立ちション便。 驚き、桃の木、山椒の木。 ブリキにタヌキに蓄音機って、くらなー」

 こんな口上を聞きながら、「持ってけ、ドロボー」と言われたその瞬間、「よっしゃ、買った」なんて言ってしまいそうです。

昭和の日本人に直球勝負。