高校野球100回大会

※※※8月22日(水)※※※

第100回記念全国高校野球選手権記念大会の決勝戦が終わりました。 大阪桐蔭高校 13対2 金足農業高校(秋田)。

大阪桐蔭高は、ほとんどが県外出身の超エリート選手軍団、片や金足農高は全員が秋田県人の雑草(魂)集団でした。

大阪桐蔭高の昨夏の甲子園準決勝での負けを知っているだけに、特に今年の主将中川君が一塁ベースを踏み損なったことで大逆転負けを喫したことを知っているだけに、大阪桐蔭高の優勝シーンを観ていると泣けてきました。

史上初、2度目の春夏連覇、大阪桐蔭高ナインおめでとう。 全国の高校からマークされ、多くの人々から期待された中で達成された大記録。 高校野球史上、永遠に残る凄い記録です。  

一方、金足農高のひたむきで、純朴で、全力で野球に取り組む姿には、正直大きな感動を覚えました。 決勝戦で敗退した姿にも感動しました。

超エリート軍団ではない金足農は、ぎりぎりの戦力しか持ち合わせていませんので、最後まで「9人野球」を貫かざるを得ない状況下で、見事に準優勝を果たしました。

秋田大会全5試合を一切交代なしで戦い、甲子園に来てからも準決勝までの5試合、合計10試合を通じて選手の交代はありませんでした。

この日は秋田大会から全10試合をオール完投で投げ続けてきた大黒柱の吉田投手が5回12失点で降板して右翼に入り、初めての守備変更となりました。

しかし、三塁手の打川がマウンドへ、左翼の佐々木が三塁、右翼の菊地彪が左翼へと守備位置を変えただけで、ベンチから新たな選手が出場することはありませんでした。

その後、代打などの途中出場は最後までなく、秋田大会初戦から甲子園決勝までを9人で戦い抜いたことになります。

正に、県立高校の限界を示すような戦い振りでしたが、その雑草の様な逞しい戦い振り、快進撃は永遠に語り継がれると思います。

夏の甲子園大会は、1915年8月18日に大阪府豊中グランドで行われた「全国中等学校野球大会」が第1回大会です。

この間、戦争により3回中止されており、本年、2018年の大会が第100回の記念大会となりました。

第1回大会の決勝戦は、東北代表の秋田中学校と京滋代表の京都第二中学校で行われ、延長13回、2-1で京都二中が優勝しました。

奇しくも、100年目ぶりに秋田県のチームが決勝戦に駒を進めたことは、何かの因縁だとしか思えません。

第100回記念大会が、記念大会らしく、素晴らしい大会になったことを心から嬉しく思いました。

画像に含まれている可能性があるもの:6人、屋外
 
雑草魂に直球勝負。