私が同校に赴任した時、女子生徒の約8割は、校則通り膝下丈のスカート姿でしたが、残り約2割の短いスカート丈の女子生徒の指導が上手く行きません。
そこで、この問題を「生徒指導上の問題」とせず、教科上の①女性の生理的な観点、②男女の性意識の観点、③友人との人間関係の観点として、授業で取り組むこととしました。
①女性の生理的な観点 ・・・ 女性の生殖器(子宮や卵巣)を冷えから保護したり、また、自分の体を大切にする意識の観点。 教員として生徒の身体を守る使命があること。
②男女の性意識の観点 ・・・ 短いスカート丈 → 女子はカワイイと言う感覚だが、男性は性的好奇心の対象としているという観点。 教員として女性との人権を守る義務があること。
③人間関係上の観点 ・・・ 交友上、スカート丈も同じにしないと仲間外れにされるという観点。 学校として統一基準で指導することで、交友上のトラブルを起こさせない責任があること。
女子生徒の全てが短いスカート丈を望んでいる訳ではありません。 冷えや体型、そして、恥ずかしさなどから、できたら長いスカート丈を望んでいる生徒も半分以上いると思います。
しかし、友達との人間関係もあり、無理に合わせている場合も多く、学校の規則としての指導を期待している生徒も多くいました。
そこで、授業の中で、以上3つの観点から科学的、客観的に指導し、自分の心と体を大切にするという自尊感情や自他の人権の問題として丁寧に説明することを心がけました。
そうすると、間もなく女子生徒のスカート丈は、100パーセントの者が守る様になりました。 しかも、自らが納得した上で。
現在では、この学校なら私たちを守ってくれるとの安心感が広まり、スカート丈が守られている同校を目指してくれる生徒が増え、教員の余計な労力もいらなくなりました。
以上、教員時代の経験からです。
スカート丈の本質に直球勝負。
