新幹線全車禁煙

※※※8月28日(月)※※※

先日、新幹線から「喫煙車が廃止される」との報道が目につきました。 この記事を受けて、ツイッターでも改めて「喫煙車の是非」が話題になっているようです。

禁煙派の代表的な意見は、「電車乗ってる数時間すら喫煙を我慢出来ない人は病気だから、旅行より先に病院に行け」との辛辣なものです。

一方、喫煙派からは、「ここまで来ると、やり過ぎ。 完全に、差別だ」といった怒りの発言です。

そこで、ある報道機関がツイッターで「喫煙車の消滅」の賛否をアンケート形式で尋ねたところ、賛成は72%反対は28%という結果となったそうです。(投票数343)

私が高校生だった昭和45年頃は、まだ電車内での喫煙が可能な時代で、愛煙家は何のためらいもなく車内でたばこを吹かしていました。 もう車内は煙だらけでした。

当然のことですが、4人掛けの席では前に座った場合、嫌煙者も子供も否応なしに前に座ったおじさんから煙を吹っかけられました。 窓の下におじさんおための灰皿もありました。

また、満員で吊り革に掴まりながら煙草を吸う人や新聞を読みながら煙草を吸う人も多く、煙草嫌いの私には、まるで拷問の様な通学時間でした。

昭和50年前後には、電車内での喫煙は禁止されましたが、今度は乗車するまでの間にホームで煙草を吸う人が増え、駅のホームや線路上は煙草のポイ捨て無法状態です。

それを駅員さんが長ばさみで拾いに廻る光景を今でも思い出します。 昭和55年頃から、駅ホームでの喫煙も禁止されましたが、今では信じられない様な愛煙家天国の時代でした。

さて、新幹線は開通以来、基本的に全車喫煙可能でしたが、昭和51年に「こだま」の16号車が禁煙車になって以降、16車両の内、1・2号車のみ禁煙車となって行きました。

しかし、嫌煙者や子ども連れが禁煙車に乗るために車両端の1・2号車まで移動しなければならず、「何故、子連れが遠くまで歩かなければならないのか」と、米原駅でよく駅員さんに文句を言っていたものです。

それが、平成21年のダイヤ改正で1・2号車のみが喫煙車となり、また、喫煙ルームの設置される様になりました。 これが、全車全面喫煙禁止となれば、私は万々歳。

現在では、列車内の一部で喫煙できる場所があるのは、東海道・山陽・九州新幹線、在来線では寝台列車のみとなっています。 隔世の感があります。

車窓を楽しみながら座席で一服」、煙嫌いの私には迷惑な言葉でした。

新幹線車両の全面禁煙に直球勝負。