どれも問題発言

※※※6月28日(水)※※※

稲田朋美防衛相が27日夕、都議選の自民党公認候補の応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」などと発言しました。

この発言は、防衛省・自衛隊が組織ぐるみで特定政党の候補を応援しているという印象を与えるうえ、大臣が隊員に対し、自衛隊法に抵触する政治的行為を呼びかけたと受け取られかねない問題発言です。

自衛隊法61条では、「選挙権の行使以外の自衛隊員の政治的行為を制限」しており、特定の政党などを支持する目的で職権を行使できません。

自衛隊委員に遵法精神を説く最高の立場いる防衛大臣が、自身の地位に言及して所属政党の公認候補への支持を呼びかけることは、自衛隊の政治利用と受け取られかねない行為です。

稲田氏は応援演説直後は「演説会場が陸上自衛隊練馬駐屯地も近く、防衛省・自衛隊の活動にあたっては地元に理解、支援をいただいていることに感謝しているということを言った」と釈明していましたが、同日深夜、「誤解を招きかねない発言があった」として撤回しました。

しかし、問題発言は、稲田防衛相の発言だけではありません。 彼女の問題発言に対して、党の幹部は、「都議会議員選挙へ悪影響が出ないようにしたい」と述べています。

先日の豊田真由子議員の秘書に対する「暴行・暴言事件」の時も、下村会長は、「都議会議員選挙へ悪影響が出ないようにしたい」と述べています。

河村元官房長官は、「あんな発言、男の議員なら一杯いる」、「秘書があんな音声を公表することは、何か別な意図を感じる」なんてことを発言しています。

しかい、秘書を無能呼ばわりしたり、「死ねば」と言ってみたり、運転中に暴行するなど許されることなのでしょうか?

それでは聞きますが、もし、稲田大臣の様な発言を公務員がしたらどうなっていたでしょうか? 豊田氏議員が男で、秘書が女性ならこんなことで済んだでしょうか?

豊田議員は、「党に迷惑がかからない様に」という理由でさっさと離党してしまいました。

どれもこれも、国民への真摯なお詫びでなく、選挙対策のためにという、自民党のためという党利党略、私利私欲の問題発言ではないでしょうか。

いずれも、辞任、退職は免れられない事態でしょう。 昨日も書きましたが、政府与党議員の言動は、もう滅茶苦茶、世も末、断末魔の状況です。

無茶苦茶な政治家に直球合勝負。