無私の精神

※※※5月26日(金)※※※

満足した豚であるより不満な人間であれ。 満足した愚者であるより不満なソクラテスであれ。 その豚や愚者と意見が違えば、それはその者が自分の主張しかできないからである。」

この有名な言葉は、19世紀を代表する哲学科・思想家であり、経済学者でもあったジョン・スチアート・ミル(英)が著わした「功利主義論」の中にあります。

ミルは、インドを統治した東インド会社重役として、また、晩年は下院議員として女性や労働者の権利拡大、不正追究に尽力した人物だと高校時代に教りました。

生真面目な性格のミルは、人生の意義について悩み抜きましたが、「自分自身の幸福意外のことに目標を定め、ひたすらそれを目指す人が幸福なのだ。」という結論に達します。

そして、そんなミルを支えたのは、同じく人の苦しみや悲しみを我が事のように感じる無私の精神」を持つハリエット夫人でした。

自分の事より他人の事を思いやる人は、結局、自らのことを思いやる人に恵まれるという典型です。

森友学園、加計学園問題を巡る首相、首相官邸、政府与党の対応を見るにつけ、彼らに「無私の精神」はないのかと思います。

無私の精神に直球勝負。