夏目漱石の「我が輩は猫である」の中に、「人間は角があると、世の中を転がって行くのに骨が折れて損だよ。」という一節があります。
高校時代の授業で先生からこの話しを聞いた時、多くの友人から「お前の事や」と言われた事を思い出します。
私は小さい頃より、良く言えば、筋を通す正義感の強い男、一筋縄では行かない性格。 悪く言えば、融通の利かないやりにくい子どもでした。
さて、改めて私の児童・生徒・学生時代を振り返ると、私は小学校1年生から高校3年生まで、合計12年間全て、毎年担任が替わりました。
この間の担任12名の内訳は、男6名・女6名です。 そして、この12名の担任の私に対する評価は、見事に両極端、真っ二つでした。
評価して頂いた先生7名(男6名・女1名)、評価してもらえなかった先生5名(男0・女5)でした。
人間は「角(かど)」があったら損だし、辛いし、苦しいものですが、その「角」を評価し、共感してくれる先生方が半数以上もいて下さったのは幸いでした。
「丸くとも、一角(ひとかど)有れや 人心」 私の人生はそんな感じです。 人事異動の内示が出るこの季節には必ず思い出す我が性格に関するエピソードです。
一角ある人生に直球勝負。