Yes、 we can 

※※※1月11日(水)※※※

「全ての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている。」 これは、アメリカの「独立宣言」の一節です。

今から4年前の平成14年1月24日、大統領としての2期目に就任した民主党のバラク・オバマ氏は、この一節を引用して、「平等の実現」を強調し、そのために「一つの国家、一つの国民としての団結を」と呼びかけたことを思い出しました。

そして、任期終了を控えた今日、オバマ米大統領が、地元シカゴで国民に向けて最後の演説を行いました。

今日の演説では、人種問題民主主義に触れれた他、夫人やバイデン副大統領に感謝の言葉を伝えると同時に、8年間の任期で積み重ねた外交や経済での成果を「みんなと共に成し遂げた」と確認し、法の支配や人権といった民主主義の価値の実現に向けて今後も「変革」に参加するよう呼び掛けました。

一方で、移民を受け入れるべきだと強調した他、「私はイスラム系米国人への差別を拒否した」と述べるなど、排他的なトランプ氏の姿勢をけん制していました。

最後は、「あなた自身に変化をもたらす力があることを信じるよう、大統領として最後に願う」と述べ、大統領選当時のスローガン「Yes, we can(そうだ、私達にはできる)、Yes, we did(よし、やったぞ)、Yes, we can」で締めくくりました。

何故だか久しぶりに安心して聞ける権力者のメッセージと感じられ、勇気をもらった様に思いました。 尊敬できる大統領でした。 お疲れ様でした。

オバマ大統領退任演説に直球勝負。