子供の貧困対策

※※※11月16日(水)※※※

日本の未来を担うみなさんへ

あなたは決してひとりではありません。 こども食堂でともにテーブルを囲んでくれるおじさん、おばさん(略)そばで支え、その手を導いてくれる人が必ずいます。 あなたの未来を決めるのはあなた自身です。

これは、 「子供の未来応援国民運動」の1周年を記念し、11月8日付で内閣府から「総理大臣 安倍晋三」の名入りで公表された文書だそうです。

日本では平均所得の半分未満の家庭で暮らす子供の割合が2012年に16.3%(子供の6人に1人が貧困状態)と過去最悪を更新しました。

これを受けて、昨年10月に安倍首相本人が発起人となって「子供の未来応援基金」を設立し、この基金を活用し、子供の貧困対策を支援する「国民運動」の展開をしようと呼びかけたものです。(日刊ゲンダイの記事より)

①しかし、これは、ボランティア頼みの「国民運動」を行おうとの掛け声を挙げるだけの税金を使わない「ボランティア丸投げ政策」ではないでしょうか。

私たち国民は、この様な社会的弱者を救うために税金を納めている訳で、本来は国が手を差し伸べるべき政策であるはずです。

現首相は、海外では派手に数百億円単位で気前よく金をバラまいていますが、これらの一部でもこちらの事業に振り向ければ良いだけの事です。

また、「TPPの関連予算5000億円」が不要となったなら、さっさとこれを「給食の無償化関連に必要な4800億円」に振り向けるべきです。

②首相は「あなたの未来を決めるのはあなた自身です。」と呑気なことを述べていますが、子供自身ではどうにもならないから貧困に陥っているのではないでしょうか。

貧困がなくならない最大の原因は、教育費が高過ぎることと言われており、日本の未来を担う子供たちのために、国は先ずここに手を付けない限り、子供たちの格差は開くばかりで、貧困の連鎖は断ち切れません。

冒頭の様な署名入りの無責任な檄文を公表している場合ではないでしょう。 それとも、貧困なのは、政府自身の政策の能力か?

子供の貧困に直球勝負。