近江八景への思い

※※※7月5日(火)※※※

教育は、学問・技術を学ぶだけではなく、「生きる力」、「生きる意味」、「生きる誇り」を様々な観点から、学び、体験し、心に刻み込む、「人間力」を育む行為です。

この様な観点から、例年、年度初めの授業で最初に教えていたのは、「近江八景」でした。

自分達が住む故郷・滋賀の歴史や魅力を知ることで得られる、心の豊かさを大切にして欲しいとの願いからです。

※ 石山の秋月(しゅうげつ) ・・・ 石山寺から見る秋の月

※ 勢多の夕照せきしょう) ・・・ 瀬田の唐橋(からはし)から見る夕日

※ 粟津の晴嵐せいらん)     ・・・ 粟津原の草木を揺らす春の嵐

※ 三井の晩鐘(ばんしょう) ・・・ 三井寺から時を告げる鐘の音

※ 唐崎の夜雨やう)       ・・・ 唐崎神社の松林に降り注ぐ夜の雨

※ 堅田の落雁(らくがん)     ・・・ 堅田の浮見堂周辺の湖面に下る鴨の群れ

※ 比良の慕雪ぼせつ)      ・・・ 比良山系の残雪が輝く夕暮れ

※ 矢橋の帰帆きはん)      ・・・ 漁を終えた船が並ぶ矢橋(やばせ)港

もののふの 矢橋の船は 早くとも、 『急がば廻れ』 勢多の長橋

武士が戦のために京都に入る時、草津の矢橋港から船で京に行く方が早いし楽だけど、そういう時に限り、嵐や事故でうまく行かないものだ。

やはり、手間でも、徒歩で瀬田の唐橋を通って京に入ることが大切だ。(急がば廻れの語源) 正に、教育に「近道」や「王道」はありません。

勿論、政治にも近道はありません。 小さなことからコツコツと、信頼を積み重ねることの大切さを痛感しています。

久々の講義に直球勝負。