嘉田知事退任挨拶②

※※※6月5日(木)とば義明後援会行事※※※

昨日行われた、嘉田知事の短くとも格調高く、誇り高い退任挨拶の要点をお伝えします。 昨日の続きです。

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2、滋賀県の未来への発展と安心の種を埋め込むことができたという達成感。 ・・・ 二期目には、マニフェスト「もったいないプラス」を反映した基本構想を掲げた。

人の力」、「自然の力」、「地と知の力」という3つの力を活かして「住み心地日本一の滋賀」の実現に取り組み、今や、多くの施策がその芽を出し始めている。

①「医療」と「福祉」が一体となって暮らしを支える「医療福祉」の仕組みづくりに取り組み、「滋賀モデル」ともいえる「在宅看取り」の仕組みが全国に先駆け動き始めている。

②逞しく活力に満ちた滋賀の実現に向け、内需型産業や研究拠点の誘致に力を入れ、中小企業の活性化を図るために、中小企業の活性化推進に関する条例も制定した。

③滋賀の潜在的魅力を生かし、経済発展につなげるため、豊かな自然や歴史文化を活かした観光誘客や「環境こだわり農産物」など地産地消の取組にも力を入れた。

④滋賀の福祉の中で育まれ、世界的な注目を集めている「アール・ブリュット」と「仏教美術」、「近代美術」という3つの分野を一つに束ねる新生美術館に向けて動き出した。

⑤こうした文化振興策に加えて、2024年の「2巡目滋賀国体」の主会場も彦根総合運動場に決まり、いよいよ「スポーツと文化の10年」のスタートを切ることができた。

⑥災害多発時代を迎え、安全・安心な滋賀の実現に向けて、様々な危機事案に迅速かつ的確に対応し、自助・共助による地域防災力の拠点となる危機管理センターの整備を進めた。

⑦災害リスクを正しく知り、備え、県民の命と財産とその未来を守りたいという強い思いで取り組んできた「滋賀県流域治水の推進に関する条例」についても、3月議会で議決をみた。

⑧若狭湾岸の原発集積地に隣接する本県は、万一原発事故が起きれば、深刻な影響を受けざるを得ない「被害地元」ともなるため、リスク評価や広域避難体制の整備も進めてきた。

「学者」としての経験、「女性」、「よそ者」の視点を生かして、命と暮らしを守り、不安を安心に変え、滋賀に自信と誇りを育て、滋賀のブランド力向上のために、私なりの責任を果たせた。

二期8年の間に、常に真正面から、時に厳しいご意見をいただき議論を尽くしていただいたことは、県民との「対話と共感」で作り上げる県政の実現に大きく寄与したものと考えている。

15歳の時、修学旅行で初めて訪れた比叡山延暦寺の開祖である伝教大師最澄の言葉「忘己利他」は、知事としての座右の銘でもある

愛してやまない滋賀、琵琶湖のため、「己を忘れ他を利する」という言葉に恥じることなく、24時間365目、知事の務めを果たすことができたのも、皆様のお支えあってのこと。

県民の皆様には、この滋賀の地と、滋賀の地で育まれてきた皆さん自身の暮らしに愛と誇りを持って、希望ある未来を拓いていかれますことを、心からお祈り申し上げます。

思いは尽きませんが、以上をもちまして、私からのお礼の挨拶とさせていただきます。 議員の皆様、県民の皆様、長い間、本当にありがとうございました。

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知事の退任挨拶に直球勝負。