去る4月2日の祝儀委員予算委員会で、ある政党の党首が安倍首相の経済政策「アベノミクス」にまつわる霞ヶ関官僚のジョーク「阿倍野ミックス焼き」を紹介しました。 大阪市阿倍野区で焼かれるお好み焼きの「ミックス焼き」という冷やかしです。
「アベノミクスとかけて阿倍野ミックス焼きと解く、その心はどちらも小手先の技術が大事です。」というところでしょうか。 阿倍野ミックス焼きをボリュームを大きく、美味しく見せるためには、コテ(大阪ではテコ)裁きが重要ですが、アベノミクスも所詮はコテ先のごまかしという意味です。
安倍首相の後ろ盾の下、黒田日銀総裁が打ち出す「大胆な金融緩和政策」は、いわば心臓を2倍に大きくして、2倍の血液を送り出す政策と言われます。 このため日本経済は興奮状態で、円安も進み100円台も目前、株式市場も大賑わいです。 でも、私達には株高の恩恵は関係ありません。 円高による物価上昇のみがひしひしと伝わってきます。
しかし、強い薬には強い副作用がつきまといます。 黒田総裁自身が発言されたように、「異次元の金融政策」は「異次元のリスク」をもたらす可能性があるのではないでしょうか。 日銀の大胆緩和策は、株式・債券・外国為替の市場に大きなインパクトを与えました。
目先の利益を追う、お金持ちには嬉しいことでしょうが、私は、この様な状況は長く続くものではないと感じられます。 株の専門家は、「今の株式市場の最大のテーマは、どこまで上がるか、いつ売るかだ。」と断言しています。
つまり、ババ抜きゲームと同じです。 ババを引いた者が負う罰の大きさは計り知れません。 この時、この責任を誰が負うのか、又、負えるのか。 丸で原発政策の無責任さと同じです。
堅実な経済に直球勝負。