道徳の教科化

※※※3月27日(水)野洲市大中小路(おなこうじ)自治会老人会、野洲LC例会※※※

政府の教育再生実行会議がいじめ問題への対応に関する報告をまとめた中で、道徳教育の充実のために「道徳の教科化」を提言したと報道されました。 現在、道徳教育は、小中学校では週1時間の道徳の時間を中心にして、各教科や特別活動など学校教育全体を通じて行う事とされています。 つまり、「道徳の時間」は「教科」ではなく、「領域」という位置づけであり、従って教科書はありません。

中教審の答申では、今の「道徳の時間」の在り方について「指導の形式化による実効低下」、「高学年での拒否感」などを挙げています。 しかし、これらの問題が道徳の教科化により改善されるかと言えば、そうではないと思います。 「道徳の時間」は「教科書」で座学を学ぶ事ではないからです。

道徳教育の目的は、「道徳的実践力の育成」ですから、道徳の時間ではより体験活動などのより実践的な学習が重視されるべきでしょう。 特に、学校外での実践的な活動を通して、地域の人々と接し、地域を知ることから、社会のルールを学ぶ事は正に生きた道徳教育です。 単なる遵法教育、躾教育や精神主義教育ではないんですよね。

この様な社会実践の学習プログラムは、「シティズ・シップ教育」と呼ばれています。 このプログラム教育が必修化されている英国では、「社会道徳的責任」、「共同体への参加」、「政治的リテラシー」の3要素から構成されています。 社会の中における個人の責任と義務、そこに道徳が存在していると言うことです。

日本の教育でも、道徳教育が一律的で狭い意味の法令遵守や躾教育に陥ることなく、体験活動の中から子ども達自身が自覚を養い考えを深めることを主眼に置いた社会実践を積極的に推進されることがじゅうようではないでしょうか。 だから、軽々に道徳教育を教科化し、道徳の時間における体験活動を一律的に制限することには疑問を感じています。

道徳教育に直球勝負。