私の大切な宝物の一つに一冊の本があります。前三重県知事、北川正恭氏著の「生活者起点の『行政革命』」( 2004年{株}ぎょうせい)です。ある方を通して手に入れたもので、表紙の裏には、北川氏のサインと共に「北京の蝶々」の添え書きがしてあります。この一冊は、私の宝物であると同時に私の聖書であり、教科書であり、手引き書でもあります。そして、「北京の蝶々」という言葉は、私の座右の銘の一つでもあります。
「北京の蝶々」 ・・・ 「北京で一羽の蝶々がはばたくと、ニューヨークで竜巻が起きる。」 一羽の蝶の羽ばたきなどは、ごくわずかなエネルギーしか持たないが、そのかすかなエネルギーに呼応し、仲間の蝶が次々と寄り集まり、共鳴し合って、ある日、遠く離れたニューヨークで大きなハリケーンを巻き起こす。ミクロの「ゆらぎ」がマクロの変化をもたらすという現象を、「蝶々の羽ばたきというごく微少な気流の乱れが、巨大な嵐を引き起こす」という例えで説明したもので、科学の世界では「バタフライ・エフェクト(蝶の効果)」と言われる有名なお話しです。
前三重県知事の北川氏は、「県庁職員に小さな『揺らぎ』を与え、一羽のきれいな蝶々を羽ばたかせる。一羽が二羽、二羽が四羽に、八羽にと増え、県庁内に改革の竜巻を起こそうと考えた。庁内や行政の問題点を内発的に気付き、斬新に解決するときれいな蝶々が羽ばたく。そのことで、職員はエンパワーメントされる。新たな政策は、この様なシステムから生まれる。「こんなもんだ」という前提で動いていると、実はとんでもないことが起きていることに気づかなくなってしまう。政治家や行政は、思い込み、通例、常識というものを打破する気概がないと取り残されてしまうことを自覚すべきである。」と、「北京の蝶」の例を引き、政治家や行政職員の心得を説かれます。
先日、ある会合で県の部長さんとお話しする機会があり、この時、この部長さんが「蝶々を一匹 ・・・・・ 」と表現されたので、久しぶりに私の宝物を引っ張り出して読み返しました。部長さん、良いタイミングで「北京の蝶々」を思い出させて下さいまして、ありがとうございました。部長さんの放たれた一匹の蝶が大きな竜巻を起こされますことを、心から期待しております。
さて、明日24日から6月定例会が開かれます。初日から、県議会という伏魔殿に住む多彩な人達とやりあうことになりそうです。私は「北京の蝶々」となり得るか、はたまた、「ニューヨークでハリケーン」に遭遇するのか。当然、私は率直に、愚直に、見事にモンシロチョウに変身し、羽ばたいてみせましょう。
滋賀県議会の蝶々となるべく直球勝負蝶
