滝落としの雨

※※※7月22日(日)市内調査1件、市民相談2件※※※

昨日の豪雨で、ひさし振りにずぶ濡れになりました。 こんな事、永いこと経験してません。 正に、今はやりの「経験したことの無いような大雨」でした。 そして、今日、北京では観測史上最大の豪雨に見舞われたとの報道がありました。

日本では、この様な大雨を殴り雨滝落としの雨ざぶりなどと呼びます。 しかし、最近の雨はどう表現したら良いのか分からない位の降りようです。 先日、九州地方を襲った大雨による河川の氾濫を見ていますと恐怖すら覚えました。 雨がもたらす水害の恐怖と同時に、雨がもたらす土砂災害の恐怖も感じました。

バケツをひっくり返したような雨」とは、1時間に30㎜以上のことを指しますが、50㎜を超すと辺り一面白くなり、80㎜だと恐怖を感じると言われます。 先日の九州豪雨では、1時間当たり108㎜を記録したとのこと。 やはり、経験したことのない大雨だったんですね。

本日伺った野洲市内の「P&G社」 

さて、歴史好きの私は、この九州大雨のニュースを観ていて、「蒙古襲来」を考えずにはいられません。 フビライハンの指揮の下、日本制服を目指す蒙古軍が博多湾に集結すること2度。 1274年11月(文永の役)と1281年7月(弘安の役)に日本を襲撃した蒙古軍はこの2度とも圧倒的な戦力を有しながら、2度とも九州を襲った暴風雨によって壊滅的な打撃を受けました。

特に「弘安の役」では、総勢14万人とも言われる蒙古軍の大軍が押し寄せ、戦術、戦力、武器全てに劣る我が国は全く勝ち目の無い戦でした。 しかし、7月30日の大型台風の暴風雨により、奇跡的な勝利を得ることになりました。

この神懸かり的な勝利は、我が国に「神風神話」を産み、その後の武士社会や軍国主義を支える精神的存在となりますが、これは日本の悲劇の始まりであったと言えます。

いずれにせよ、今から730年前の丁度今の時期に起こった「経験したことの無いような大雨」が、日本を救ったと思うと複雑です。

滝落としの雨に直球勝負。