おーい、鰻一丁

※※※7月9日(月)行財政改革特別委員会、会派会議※※※

私の好きなテレビ番組は、「平清盛」、「NHKスペシャル」、「お宝鑑定団」、「人生の楽園」、そして、「ガイアの夜明け」です。 もう長い間、この5つの番組は毎週録画して観ています。 先週の「ガイアの夜明け」では「うなぎ商戦の現状」が放映されていました。 最近の価格高騰と世界各国のうなぎ争奪戦、日本企業の奮闘の現状についてよく分かりました。

さて、その「うなぎ=鰻」ですが、私も大好物です。 蒲焼き、白焼き、すき焼き、鍋といずれも美味しい。 もう、30年も前になりますが、大津市からと京都市山科へ抜ける逢坂山付近にある「かねよ」や「大谷茶屋」で、うなぎのフルコースを頂いたことがあります。 私にとってうなぎと言えば、つい逢坂山を思い出すのは、今も変わりありません。

「土用の丑の日には、鰻を食す。」 この風習は、江戸時代末期の科学者平賀源内が鰻屋に頼まれて作ったキャッチコピーと言われています。 しかし、日本の鰻食文化はそれより遙かに古く、既に奈良時代の万葉集で詠まれています。

「石麻呂に 吾もの申す 夏やせに よしといふ物そ うなぎ取り寄せ」(大伴家持) 「石麻呂さんに言うときますけんど、夏やせにはうなぎでっせ。 取り寄せて食べなはれ、スタミナ付きま。」 夏バテにはうなぎ というお決まりが、既に奈良時代には存在していたのです。

私が10代の頃は、京都の有名料亭がテレビで「おーい、うなぎ一丁」のCMを盛んに流しており、これが私の夏の風物詩でした。 そして、平成24年、遂に鰻丼1杯5千円という時代を迎え、正に鰻は高級料亭の味になりました。 でも、鰻好きの私には「牛丼の吉野家」の鰻丼でも十分、身が少し柔らかすぎますがまずまずです。 鰻丼はがつがつと豪快に食す、5千円の鰻丼なんて喉を通りません。

牛丼屋さんのキャッチコピーに「おーい、うなぎ一丁」と言うのもどうかとは思いますが、これもご時世ですかね。

鰻の食文化に直球勝負。