変節の歴史

※※※7月4日(水)文教・警察常任委員会、難病対策議員連盟研修会※※※

遂に、民主党のお家騒動に終止符が打たれました。 本日、小沢一郎氏を始め民主党から離党した47名の議員が、新党の立ち上げ準備会を開きました。 11日に新党を立ち上げるとのことで、 新党の名前は「国民の生活が第一・無所属の歩」だそうです。

そもそも、この新党の名前からも分かるように、民主党決裂のポイントは、消費税増税他の「マニュフェスト違反」です。 だから、小沢氏等は「国民の生活が第一」とした結党の精神に帰れとの大義を掲げているわけです。

この一連の騒動を見て感じることがあります。 それは、「尊皇攘夷論」を掲げて倒幕を果たした明治政府の変節です。 「尊皇(天皇中心)攘夷(外国排除)」を掲げながら、政権の座に就いたとたんに、諸外国との国交を活発化させ、自らの姿や政治制度を全て西洋から取り入れたのですから、民主党の変節どころではありません。

民主党は2009年のマニュフェストで、ムダを洗い出し16.8兆円を捻出でき、これを子ども手当や医療介護に充当するなどと主張していました。 消費税増税なんて全くありません。 それを大転換して、将来のためには増税が必要と言い、この成立に政治生命を懸けると言い出す始末です。 この無節操な変節さに、小沢氏のつけ入る隙がありました。

国民は実現不可能な公約の大宣伝で不当に得た政権にNOを突け付けています。 同時に、今まで何もしていないのに「増税の前にやることがある。 消費税反対。」という小沢派にもNOを出しています。

国民にしてみたら、どちらの陣営も「マニュフェスト違反」です。 この変節をどう説明するのでしょうか? 認めて謝るのでしょうか? どちらの陣営もお互いを避難するだけで、何もしません。 かくして、明治政府同様に、己の内なる矛盾と共に存在することとなります。 正に政治の変節は繰り返えされています。

政治・政治家の変節に直球勝負。