※※※1月17日(木)※※※
現在、日露間で「平和条約」締結について最終的な交渉を始め、この条約締結により、懸案の四島返還を実現しようとされていますが、極めて難航しそうです。
結論から言えば、北方領土(四島)の一括返還は不可能です。
そもそも、北方領土とは、国後・択捉・歯舞・色丹の四島の事を指しますが、この四島が「日本の固有の領土である」という領土認識について、想像以上に日露双方に大きな認識違いがあるようです。
私は、北方領土について、以下の様な認識を持っていました。 そして、これが多くの日本人の認識ではないでしょうか。
~ ~ 1941年、日本はアメリカ、中国、イギリスなどを相手に戦争を始め、1945年8月15日に「ポツダム宣言」を受け入れて、無条件降伏した。
その8月15日から3日後の8月18日になって、当時ソ連と結んでいた「日ソ中立条約」をソ連が一方的に破り、クリル諸島北端の占守島に上陸を始め占領した。
その後、ソ連軍は千島列島沿いに南下を始め日本軍の武装解除をして、得撫島まできたが、択捉島には上陸せず、いったん北に引き返した。
しかし、アメリカ軍が択捉島や国後島等に進駐していないことを知ったソ連軍は再び南下を始めた。
ソ連軍は8月28日に択捉島、9月1日に国後島、色丹島、9月3日には歯舞群島に上陸しことごとく占領した。
この様に日本固有の領土である北方四島は日本が無条件降伏した3日後から、ソ連によって不法に占拠されたままになっている。 ~ ~
しかし、私達のこの認識は、日本人の認識であって、どうやら相手国の認識とは180°違う様です。 明日へ続く。
北方領土問題に直球勝負。