満喫、土用の鰻

※※※7月20日(金)※※※

今日は、土用丑の日です。  この日が来ると思い出すのが、この小咄。

「おい、鰻屋、この店の鰻は養殖かい?」 「お客さん、うちは鰻丼専門ですんで、洋食でなく、和食なんです」

ということで、我が家も平賀源内さんのお説に従い、夕食は鰻丼となりました。 バチが当たりそうなくらい贅沢な夕食になりました。

夏の土用の丑の日に鰻を食す習慣の由来については、諸説あるそうですが、有名なのは江戸時代の万能学者・平賀源内説です。

夏に売れない鰻を何とか売りたい鰻屋に頼まれた源内が、「本日、土用丑の日」ののぼりを鰻屋の店先に掲げさせたことが始まりだそうです。

これは、土用の丑の日に「う」のつく物を食すと「夏バテ」しないとの民間伝承からの源内のアイデアと言われています。

まんまとこのアイデアが的中し、この鰻屋が大繁盛し、これを真似る店が増えて以来、土用丑の日に鰻を食べる風習が定着したそうです。

クリスマスイブのケーキやバレンタインのチョコ、節分の恵方巻きのように、意図的に作られた日本の食文化です。

しかし、この夏バテ防止に鰻を食す習慣は、万葉集にも「石麻呂に吾、物申す。 夏痩せに良しと云う物ぞ うなぎ取り召せ」(大伴家持)と歌われているそうです。

まんざら、作られた食文化というものでなく、理に適った日本人の智恵かもせれません。 それだは、頂きます。

土用の鰻に直球勝負。