女人禁制問題(再)

※※4月29日(日)※※※

日本相撲協会の八角理事長が、舞鶴巡業の不適切なアナウンスや、ちびっこ相撲に女子が参加できなかった問題についての談話をサイト上に掲載しました。

その中で、大相撲の土俵が「女人禁制」であることの理由について、そして、以下3点について、具体的な内容が記載されています。

(1)舞鶴市での不適切な対応について ・・・ 若い行事の不手際 ①緊急時は別問題、②若い行事への指導不足だったこと。

「大相撲は、女性を土俵に上げないことを伝統としてきましたが、緊急時、非常時は例外です。人の命にかかわる状況は例外中の例外です」とした上で、「的確な対応ができなかったのは、私はじめ日本相撲協会幹部の日頃の指導が足りていなかったせいです。深く反省しております」と謝罪しています。

(反論)若い行事のせいにしているが、巡業部長がその場に同席していたではないか? 若い行事の未熟のせいにするのは、相撲道の精神に反する。

(2)女性が土俵に上がる行為の禁止  ・・・    力士の士気に配慮 ①大相撲は元々神事を起源としていること、②大相撲の伝統文化を守ること、③大相撲の土俵は、男が上がる神聖な戦いの場であること

「多くの親方たちの胸の中心にあったのは『神聖な戦い、鍛錬の場』という思いだと思う」とし、「土俵は男が必死に戦う場であるという約束ごとの結果として、女性が土俵に上がることはないという習わしが受け継がれてきたように思います」と八角理事長は述べています。

(反論)神事とは神を迎えた場合に行うものであるから、先ずは千秋楽の取組を終えた時点で神送りの行事を済ませれば何の問題もないのではないか?相撲は男だけのものではなく、「女相撲」が行われてきた歴史もある。

(3)ちびっこ相撲への女児参加の禁止 ・・・ 子供の安全の確保 ①怪我の防止対策、②力士の女児に対する配慮があること。 関取から女子の顔にケガをさせることを心配する声や、高学年の女子が相手になるとどうぶつかるべきか戸惑う声があったと説明。

また、ちびっこ相撲でケガをしたという訴えが男子の両親から2件寄せられたとして、ちびっこ相撲をいったん休止して安全に行えるようやり方を見直し、同時に女子の参加についても再検討するとしています。

(反論)怪我防止、安全対策と「女児の参加」問題は別問題。 論点をすり替えるような姑息な手段を用いるべきではない。 いずれにせよ、「女人禁制」制度の本質に言及しない浅はかなコメントだと感じました。

大相撲の女人禁制に直球勝負。