菅原道真のたたり

※※※4月21日(土)※※※

東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじ亡きとて 春な忘れそ」(我が庭の梅の木よ、 東風が吹いたら 思い出しておくれ。 主の私が居なくとも、春を忘れない様に)

えん罪で福岡大宰府へ左遷された菅原道真が無念の心中を謳ったこの歌は、あまりにも有名です。

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901年、右大臣から従二位に異例の昇進を果たした菅原道真は、嫉妬と危機感を覚えた藤原氏の陰謀により左遷されたと日本史で習いました。

道真は太宰府で望郷と貧困のうちに幼子を亡くし、自らも59歳で没します。

去(い)にし年の今宵、清涼(天皇御殿)に侍(はんべ)りき、秋の想いの詩編、独り、脹(はらわた)を絶つ」 これは、道真の絶唱です。

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しかし、道真の死後、陰謀の主である藤原氏や醍醐天皇の皇太子が相次いで亡くなると、朝廷はこれを「道真のたたり」として左遷命令を無効にし、右大臣に復位させます。

「道真は、死後に『学問の神様』として不朽の名を授かることになるが、絶唱を残して亡くなったその時に『神様』になった。」 これは古典の時間に習いました。

昨今の財務省上級官僚の失脚のニュースを聞くたびに、菅原道真の怨霊を思い出すのは何故でしょうか? 優秀な彼らを悪事に駆り立てた張本人に天罰が下りますように。

学問の神様に直球勝負。