超高校級の意味

※※※9月22日(金)※※※

今日、高校通算111本塁打を記録した、早実高校野球部の清宮幸太郎内野手が、東京都内で会見し、プロ志望届を出すことを表明しました。

清宮君は、プロ志望を決断した理由について、「昔からの憧れでしたし、より高いレベルでプレーしたいと思っていた」と話し、希望球団については「自分を成長させてくれる球団でプレーしたい」と口にしました。

清宮君の最終目標は大リーグでプレーすることと言われていますので、入団する球団が、将来的にメジャー挑戦を容認するかどうかの方針も大きく影響することになります。

今年のドラフトについて、プロのスカウトから、「(1位指名の)12人がそろわない」との声も多く挙がっており、いわゆる、「不作の年」と言われています。

そこで、天性の長打力と抜群の知名度を誇る怪物、実力と人気を兼ね備えた清宮君へのラブコールが起こる可能性があります。

しかし、これはプロ野球側の理論に過ぎません。 果たして、清宮君が高卒でプロ野球でやってゆけるかどうか、本当に親身になって考えているのでしょうか。

私は、「今の清宮君の体力、技術では、全くプロ野球では通用しない」と思います。 つまり、私の結論は、「プロ志望に反対」です。

確かに、清宮君は高校通算111本塁打を記録した天性の長打力を誇る「超高校級スラッガー」です。

しかし、「超高校級」とは、「高校生レベルでは抜きん出ている」と言う意味であり、「大学生レベルでは沢山いる」ということです

不肖、私の見立てでは、確かにバットのヘッドをあれだけ振りながらホームランを量産した打撃には非凡なものを感じましたが、金属バットだからこそのホームランンもありました。

精神的な強さ、頭の良さ、人間性は、一級品ですが、一方、守備力、走力は高校生の水準ぎりぎりに感じられます。

失礼な表現で申し訳ありませんが、彼位の打撃力があり、彼以上の守備力・走力を持つ大学の選手はたくさんいます。 要するにプロ野球界は、彼の人気が欲しいだけです。

彼は自分で決めたと言っていますが、様々な大人の思惑で入知恵されているのではないかと心配しています。 清宮君の、本当の大成を願う大人なら、絶対に大学進学を勧めると思います。

10月26日に行われるドラフト会議で彼の運命が決まりますが、彼の決断がどの様に彼の人生を左右してゆくのか見守りたいと思います。

超高校生の人生に直球勝負。