表裏相反の言葉

※※※8月21日(月)※※※

善は急げ」と「急がば回れ」、「虎穴に入らずんば虎児を獲ず」と「君子危うきに近寄らず」、「一石二鳥」と「二兎を追う者、一兎を獲ず」等、語句や諺に「対義語」があります。

「対義語」とは、意味が反対となる語や意味が対照的になっている語句や諺のことを指しますが、今、若者を中心に対義語とは似て非なる対義語が話題を呼んでいるそうです。

以前から、「なすがまま」に対して「胡瓜はパパ」、「赤の他人」に対して「白い恋人」、「魚民」に対して「鳥貴族」などの鉄板ネタがありました。

最近はスマホを駆使し、若者がこの様なナンセンス対義語を大量に投稿していますが、ウィットに富んだ秀作が目につきましたので、その中から私個人のお気に入りを紹介します。

書籍ネタ:「羊たちの沈黙」→「ヤギたちの騒音」、「進撃の巨人」→「衰退の阪神」、「謎解きはディナーの後で」→「犯罪は朝飯前に」、 「原文まま」→「古文パパ」。

童話ネタ:「鶴の恩返し」→「亀の逆切れ」」、「花咲か爺さん」→「草取り婆さん」、「おむすびコロリン」→「サンドウィッチ直立」。

番組ネタ:「ギザギザハートの子守歌」→「ちりちりパーマの鎮魂歌」、「お母さんと一緒」→「お父さんと別居」、「ジャイアントパンダ」→「すねおと飯だ」。

飲食ネタ:「いきなりステーキ」→「満を持して牛さし」、「孤独のグルメ」→「みんなでマック」」、「夕立ずぶ濡れ」→「アサヒスーパードライ」。

会話ネタ:「そうだ、京都に行こう」→「うわっ、大阪が来た」、「黙れ、小僧」→「はっきり喋れ、じじい」、「いないいないバア」→「いるいるジー」。

諺ネタ:「敵に塩を送る」→「味方とスィーツする」、「生きよ、そなたは美しい」→「死ね、お前は醜い」、「君は死なない、僕が守るから」→「僕は死ぬ、誰も守ってくれないから」。

「ウサギは寂しいと死ぬ」→「ゴリラは孤独を背負い生き抜く」、「みんな違って良い」→「揃いも揃ってアカン」、「豆腐の角に頭ぶつけて死ね」→「大豆の丸みに心打たれ生きろ」。

(赤字は私的に超受け作品)

対義語の心理に直球勝負。