3次喫煙の恐怖

※※※7月20日(木)※※※

三次喫煙(さんじきつえん)」とは、「残留受動喫煙(ざんりゅうじゅどうきつえん)」、「サードハンドスモーク(third-hand smoke)」とも呼ばれます。

一次喫煙(first-hand smoke)」とは、喫煙者がたばこの煙を自身の肺に吸い込むことです。

二次喫煙(second-hand smoke)=  受動喫煙」とは、喫煙者が吐き出した煙や保持するタバコの先から立ち上る煙などが大気を経由して他人の肺に吸入されることです。

三次喫煙(third-hand smoke)」は、タバコを消した後の残留物や受動喫煙が終わった後も表面上にまだ残る有害物質をさらに吸入することです。

そして、今、この「三次喫煙」の潜在的な危険性が大問題となっています。

62歳の今まで1本のたばこも吸ったこともない「大のたばこ嫌い」の私にとっては、大変興味深い問題です。 そこで、ある新聞記事から「三次喫煙」についてまとめてみました。

①短時間で「二次喫煙」がその空間から消えた後も、ニコチンと他の要素は表面を覆って毒素を発し続ける傾向がある。

②車や部屋の内部に残留するタバコのニコチンが、大気中の亜硝酸と反応して発がん物質であるニトロソアミンが作られることが判明した。

③長い間喫煙されていた車両の内部を拭くのに使ったセルロース基質の亜硝酸が、一般的な家でみつかる 4~12倍のレベルの濃度となることが示された。

④喫煙を行った後に3日間同じ車両で拭くことなく放置していたセルロース基質においても、同じような結果となった。

⑤確実に換気をして喫煙しても、その空間では三次喫煙による堆積は排除できず、三次喫煙には放射性崩壊元素ポロニウム210を含む11の発がん物質が見つかった。

この様なことから、「小さな子供たちは床に這って手も洗わずに食べる可能性が高いため、三次喫煙は潜在的に乳児や幼児に危害をひきおこすと考えられる。」と結論付けています。

三次喫煙は比較的新しく発見された概念で、現在はまだその危害の実際の大きさは判明していない状況もあり、受動喫煙(二次喫煙)と比較すると一般の認識は低いと言えます。

しかし、米国では、裁判官が、特に「幼児や胎児がいる状況での三次喫煙の危険性の理論」を認めているとも伝えられていますので、私は一考の価値ありと思います。

三次喫煙に直球勝負。