恥の文化・罪の文化

※※※5月20日(土)※※※

日本人の好きな言葉ついてのNHKの調査結果によると、上位3位は「ありがとう」、「思いやり」、「健康」だったそうです

また、上位10位までに、個人主義的な言葉が入っていないことから、力を合わせながら農耕社会を築いてきた日本の歴史と日本人の気質が伺い知れるとも指摘されています。

さて、日本人が内包する精神的特質としてあげられるのが「恥の文化」です。 「自分の行動に対する世間の眼を非常に気にする」日本人特有の性格です。

この「恥の文化論」はルース・ベネディクスが著わした「菊と日本刀」で、キリスト教文化圏における「罪の文化」との対比で世界的に有名になりました。

この中で、「恥の文化こそが自分の行動に対する集団の眼を強く意識する、集団の中での相対的な基準によって行動が規定されるという日本人的性格を形成する元になっている」と分析されています。

日本人が日本人たる最大の要因は「集団主義」で、「恥じる」という精神は、農耕社会を形成する中で築いてきた集団の中での「相対的な正義」だと言えます。

そして、その根本は他人に対する思いやりです

最近の日本人は、老いも若きも、男も女も、何より、政治家を始めとする地位と権力を持つ者も、「恥じる」ということを忘れていると言えます。

世間や他人に恥じる、自分の心に恥じる、お天道様に恥じる、どこかの国の最高権力者に言って聞かせたいものです。

日本人の気質に直球勝負。