混沌とした世界へ

※※※1月4日(水)※※※

正月3が日も過ぎ、今日から活動を開始しました。 先ずは、今年の世界情勢の分析から。

~ ~ EU離脱を決めた英国、大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利した米国が示すように、世界ではグローバリズムを拒絶し、保護主義を好む傾向が広がっている。

また、欧州や混迷を深める中東などで相次ぐテロは、一瞬で現状を変化させる。 日本もテロに見舞われれば、排外主義的な政府が誕生しうる。

我々の住む現代社会は変質しやすく、液体のように極めて流動的な「液状社会」となったと言える。  ~ ~ 変質容易な「液状社会」 ジャック・アタリ氏(思想家、経済学者)

米国などで保護主義が高まる背景には、各国の指導者が国境のないグローバル市場を変えられず、国内に生じたひずみに対処できない状況が懸念されています。

また、富の一極集中で格差是正は不可能となり、失業や格差にあえぐ人々の不満が増大する現状も指摘されています。

こうした不満を抱く有権者の指向が、EU離脱を決めた英国や、トランプ氏を選んだ米国が象徴するポピュリズム(大衆迎合主義)の源だといえます。

さらには、伊国では、既成政党を批判する新興政治団体「五つ星運動」が英国に次ぎイタリアをもEU離脱に導きかねないと言われています。

EUが伊国を失えば、致命的な危機を迎え、ナショナリズムの再興を招きEUが瓦解すれば、1世紀の間に3度も戦火を交えた独国と仏国の間で、何が起きても不思議ではなくなると囁かれてもいます。

前述のジャック・アタリ氏は、「我々は、非常に不安定で混沌とした世界を生きていくことを、覚悟しなければならない」と警告しますが、今年はその正念場を迎えます。

この世界的な混沌(カオス)が日本にどの様な影響を与えるのか、私には分かりませんが、今年は「政治と政治家が変質」してゆきそうなことだけは、私にも分かります。

混沌とした世界に直球勝負。