※※※12月29日(木)※※※
今年のNHK大河ドラマ「真田丸」、1年間、楽しく観させて頂きました。
最も興味深く観たのは、石田三成が関わっていた部分です。 秀吉亡き後の世を、豊臣家を中心とした集団体制に移行するのか、徳川家が単独で天下の主となるのか。
この後継政権を巡って争われたのが、ご存じ「関ヶ原の戦い」でした。 この戦いでは、秀吉恩顧の多くの武将達が東軍の徳川家康になびきました。
しかし、西軍の石田三成は勝ち馬には乗りませんでした。
小早川隆景の裏切りであっけなく敗軍の将となり、落ち武者となった三成は、その後、捕らえられて市中引き回しの上、斬首されれます。
「何故、腹を切らず生き恥をさらした。」という周囲のあざけりに対して、光成三成はこう言い放ったと言われています。
「小人は大志を理解できぬものだ。 身を屈し、何としてでも命を長らえ、次に備えるのが対象である。」
これはよく知られた逸話です。
しかし、これとは別に、落ち武者となった三成が、その途中で村の老僧と話した時に言ったといわれる話しを雑誌で読みました。
「運ではない。 私は左様なものを信ぜず。 義をのみ、信じている。」というものです。
石田三成は、常に徳川家康との対比上、ズル賢い悪者として描かれますが、これはその後の徳川幕府による捏造であることはよく知られています。
いつか、大河ドラマで「石田三成」が描かれたらと期待していましたが、三成の生き様は、「真田丸」の主人公、真田幸村の生き方を通じて描かれていたのではないでしょうか。
「義の心と不屈の魂」、これは戦国時代のみならず、いつの時代でも求められ、問われているリーダーの資質です。
今年のNHK大河ドラマ「真田丸」は、このことを自分に言い聞かす良い機会となりました。
義の心と不屈の魂に直球勝負。