去る、8月24日に起きた相模原市の障害施設で起きた殺傷事件。
19名の方々が被害にあった事件そのものも凄惨なものでしたが、犯人の持つ障害者に対する思想にも戦慄を覚えたものでした。
そんな中、作家の曽野綾子氏が著書「人間にとって成熟とは」の中で野田聖子衆議院議員を批判していた記事が話題を呼んでいます。
野田議員は現職の国会議員でありながら高齢出産をしたことで知られていますが、彼女の子どもは重い障害をもっています。
その子は、脳梗塞になり産まれてからずっと入院、人工呼吸器を装着し、経口摂取は不可、右手右足に麻痺があるという現状です。
曽野氏はこの子供にかかる高額の費用とその考え方について、次の様な苦言を呈したのです。
【2013年9月3日付けの週刊現代の記事内容】
~ ~ ~ 野田議員の子どもは重い障害をもっており、 1年で9回の手術を受け、脳梗塞になり産まれてからずっと入院、人工呼吸器を装着し、経口摂取は不可、右手右足に麻痺があるという体たらくである。
当然この子供にかかる費用はバカにならない。
「障害のある子を育てる制度に必要な金は国民が出したんです。 にもかかわらず(野田議員は)世間に迷惑をかけておきながら感謝の一言もない。」
日本人は権利を当然のように受け止めて感謝の心を無くしてしまった。 その象徴が野田聖子その人なのである。
国会議員は言うまでもなく公務員である。 公務員は国民のために尽くすのだから無駄遣いをしてはいけない。
だからこそ無駄遣い以外の何物でもない子供の治療を即刻辞めるべきである。
もちろん死んでしまうが、無駄な医療費を使わなくて済むのだからこれは国家に対する重大な貢献となる。
政治家なのだから率先して自分の子供を見殺しにできるようにならなければいけない。
こういう自分勝手な人間が増えたのも日本国憲法のせいである。
自由を謳い、権利を行使しなくてよいという天賦人権論が日本人を堕落させたのである。
だからこそ自民党は天賦人権論を否定する憲法案を出したのである。 この憲法が通れば国民の血税を使っても他人に対する感謝の心を持てるようになる。
自民党は野田議員と改憲案の矛盾を解消するために、野田議員に子供の延命治療を中止するよう勧告するべきだ。
どうせこのまま生きていても長生きはできないし、治療費がさらにかさんで国民が迷惑を被るだけである。
それよりも子供なんかさっさと死なして日本のために死んだと持ち上げたほうが自民党の勝利に貢献することになる。
だから野田議員は決断をするべきである。 母親としてよりも国家公務員としての立場が優先されるのは当然なのだから。 ~ ~ ~
安倍政権は、教育政策の目玉としてこれまで「教科外活動」だった「道徳」を、成績評価対象の「特別教科」に格上げすることを決定しました。
この教科化に向け、2014年から文部科学省は「私たちの道徳」なるタイトルの教科書を制作し小中学校に配布していますが、その中学生版に、曽根氏が「誠実」のお手本として登場しています。
つまり、障害を持つ人々に対するこの方の様な考え方が、「成熟した人間の考え方」で有り。「誠実な思考」であるというわけです。
成熟した人間の考え方に直球勝負。