菊の節句

※※※9月12日(月)※※※

9月9日は、「重陽の節句」、「菊の節句」とも呼ばれます。 古来、中国では、奇数は陽の日とされ、その中でも9は最高の数。 

その重なりということで、とても縁起の良い日とされてきたそうです。

日本では、平安時代には重陽の節会として宮中の行事となり、江戸時代には武家の祝日となり、栗ご飯を食べる風習が作られ、「栗の節句」とも呼ばれたそうです。

しかし、明治時代までは、庶民の間でも様々な行事が行われていたそうですが、今は遠くなってしまいました。

秋の代表的な花である菊には、不老長寿の薬としての効能もあり、菊花酒をのんだり、菊枕や菊湯といった風習もあったそうです。

日本の年中行事には、自然の力をいただいての生き方を根付かせてきた日本人の知恵が様々な形でちりばめられています。

自然を「恐れる、畏れる、敬う、畏怖する、いただく」といった感覚を失いつつある現在、せめて行事の日には、自然の中に生かされてあることを自分の中で確認したいものです。

重陽の節句に直球勝負。