道徳を道徳する

※※※9月8日(木)※※※

最近の台風の状況を見ていて、北野たけし氏の「道徳」に関する記事の切り抜きを取り出しました。 大切な「道徳教育の観点」が綴ってあります。

~ ~ ~ 今の社会は、夢を持てとか、自分らしさを生かせとか、やたらとそういうことを子どもたちに強調する。

「道徳」の授業もそうらしい。  夢に向かって努力することが生きる喜びになる、なんて書いてある。

貧乏だった時代には、そんなこと言わなかった。 「清貧」が、あの時代の道徳だったはずだ。

最近の「道徳」の教科書に、そんな言葉は見つからない。 清く貧しく美しくなんてのは、もう流行らないらしい。

 節約とか節制なんて言葉もあまり見かけなくなった。 時代が変われば、「道徳」は変わるのだ。

 だけど、今の人類が置かれた立場を考えれば、むしろ夢をかなえようなんてことより、清貧の方が大事なんじゃないの、と思う。

人間がじゃんじゃんエネルギーを消費して、地球の平均気温がじわじわ上がって、近頃は異常気象が当たり前になってしまった

5月に台風が来たり、気温が30度を超えたりしても、今じゃ誰もたいして驚かない。

だけど、地球上で起きている問題の大半は、人間があまりにもエネルギーだの資源だの食糧だのを無駄遣いしているから起きているという事実は変わらない。

中国の14億人が、アメリカ人と同じくらいエネルギーを消費するようになったら、地球は保たないなんて言われている。

このままではどう考えたって文明は破綻する。

 現代人は今すぐにもライフスタイルを改めなくてはいけないはずなのに、その話はいっこうに進まない。

節電や節約くらいで、この問題が解決するとは思えないけれど、それでも解決に向けた最初の一歩にはなる。

それは誰もがわかっているはずなのに、そういうことにはあまり真剣にならない。

節電だの節約だのは、結局のところ経済活動のマイナスになるからだ。 ~ ~ ~

本当の道徳教育に直球勝負。