天皇陛下の御意思①

※※※9月4日(日)※※※

今日のあるテレビ番組で、「天皇の生前退位」に関する討論会をやっているのを観て、感じたことを綴っておきます。

7月の参院選で自民党が圧勝した3日後の7月13日、「天皇に生前退位の意向がある」とマスコミ各社が一斉に報じました。

これは、今、正に憲法改正論議が始まろうとした矢先のタイミングでした。

そして、その後に放映されたビデオメッセージ「生前退位のお気持ち」を聞いた時、多くの人が「第2の人間宣言」だと感じたのではないでしょうか。

このビデオメッセージで、天皇は国民に対して全身全霊で「日本国憲法」に従い、国民を守ってきたという自負を語られたのではとの指摘があります。

つまり、天皇は「護憲の立場」を明確にされたのであり、これは、現政権が「天皇の護憲意思」と逆の方向に動いていることに対する牽制ではないかとの指摘です。

2012年に発表された「自民党憲法草案」では、その第1条に「天皇は、日本国の元首」と明記されており、第102条には、「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」と書かれています。

また、現行憲法第99条には「天皇又は摂政」は憲法尊重擁護の義務を負う旨の言葉はありますが、「自民党憲法草案」には、「天皇又は摂政」の文字はないそうです。

つまり、「憲法が国民を守る」のではなく、「国民が憲法に従う」となっているのだそうです。

さらには、現憲法が大事にする「国民主権・平和主義・基本的人権の尊重」の柱も消されています。 これらに天皇は違和感を持たれたのではとの指摘です。

天皇は元首ではない。国民に寄り添う象徴である」と語られた天皇の真意や如何に。 明日に続く。

天皇の御意志に直球勝負。