18歳は甲子園から

※※※8月12日(金)※※※

お誕生日、おめでとう。18歳のスタートは甲子園から」 

これは、私が高校3年生の時、当時のガールフレンドから貰ったラブレターの一節です。

今から44年前の8月12日、私は18歳の誕生日を、甲子園球場での一回戦当日で迎えました。 

高校球児冥利に尽きる誕生日でした。 yjimage3 高校時代、野球に熱中していた私は、幸運にも第54回全国高校野球選手権滋賀大会に優勝することが出来ました。

しかし、当時は滋賀県の高校は、県大会で優勝しても、京都の優勝高校と代表決定戦(京滋大会)を行い、これに勝たなければ、甲子園には行けませんでした。

54年間で、滋賀県勢が京滋代表となったのはわずかに、八日市と守山、比叡山高校の3校だけでした。 

しかし、お陰さまで、私たち膳所高校ナインは、京滋大会にも勝利し、創部以来の悲願である甲子園出場を果たすことが出来ました。

全国大会の開会式は、8月11日に予定されていました。 

8月12日が誕生日の私は、主将をしていたので、何とか2日目の試合を引き当てたいと思っていましたが、私の引いた試合は、開会式当日の第二試合、広島県代表の広陵高校でした。

 ところが、8月11日の開会式当日は雨。 史上初の雨中の入場行進となり、試合は中止、翌日に延期されました。 

かくして、私は18歳の誕生日、甲子園で試合をすることとなりました。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 夏の甲子園大会の開催期間中に生まれた偶然。 

高校野球をしていた偶然。 甲子園に出られた偶然。 開会式に雨が降り、試合が延期された偶然。

毎年、8月12日を迎える度に、父・母への感謝と共に、この数奇な偶然にも感謝の気持ちで一杯になります。

62回目の記念日に直球勝負。