平和を祈る演壇

※※※8月9日(火)※※※

8月6日の「平和祈念」朝起き会で演壇させて頂きました。 その演壇内容です。

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「去る、5月27日、アメリカのオバマ氏は、現職の米国大統領として初めて被爆地・広島市の平和記念公園を訪問され、原爆死没者慰霊碑に献花されました。

そして、原爆投下国として、広島と長崎を含む第二次世界大戦の全ての犠牲者らに哀悼の意を示すスピーチをされました。 そのスピーチの一部を紹介します。

「私は何故、広島に来たのか? それは、それほど遠くないある過去に恐ろしい力が解き放たれたことに思いをはせるため、ここにやって来た。

私たちは、10万人を超える日本の男性、女性、そして、子供、数多くの朝鮮の人々、12人のアメリカ人捕虜を含む死者を悼むため、ここにやって来た。

彼らの魂が、私たちに語りかけている。彼らは、自分たちが一体何者なのか、そして、自分達がどうなったのかを振り返るため、私達に内省するように求めている。

国家や国家のリーダーが 選択をする時、また、反省する時、そのための知恵が広島から得られる。

かつて、世界はこの広島によって一変した。 しかし、未来において広島と長崎は、「核戦争の夜明け」ではなく、私たちの「道義的な目覚めの地」として知られることだろう。」

広島は大学時代を過ごした、私の第2の故郷です。

私が平和教育に目覚め、教員を志すこととなった場所であり、そして、政治家を目指すきっかけとなった所でもあります。

大学の校章は、フェニックスというシダの様な植物で、これは、別名「不死鳥」と呼ばれる木で、不死鳥の様によみがえる不屈の象徴でもあります。

人類初の原爆による未曾有の大惨事から立ち上がった広島は、正に不死鳥であり、敗戦から奇跡的な発展を遂げた日本人の象徴であります。

しかし、私達日本人が誇りとしてきたこと、そして、世界から尊敬されていることは、世界一の経済大国ではなく、憲法第9条「戦争放棄」の下に、戦後71年間、一貫して守り通してきた平和主義です。

その証拠に、この憲法「第9条」を守り続けてきた、我々日本人に対して、ノーベル平和賞を授与しようという動きがあるほどです。

このことは、世界が日本に対して経済大国として相応の軍事力・軍備力等を持つことを期待しているのではなく、唯一の被爆国として、愚直なまでの平和主義国として世界平和に貢献して欲しいとの期待に他なりません。

そして、この考え方こそ、会長先生が提唱されている「平和問題を一人ひとりの心の中にある争いの火種をなくし、愛和な心を育んでゆく事こそ、真の平和運動である。」との考え方と同じであります。

今日一日も、感謝の心を忘れず、今日も、これからも平和主義国家、日本の構築のため、喜んで進んで働くことをお誓い申し上げます。

世界平和に直球勝負。