甲子園の土の匂い

※※※8月1日(月)※※※

本当に早いもので、今日から8月、私の生まれ月です。 少々大げさかもしれませんが、日本人にとって8月と言えば「夏の甲子園」ではないでしょうか。

第98回全国高校野球選手権の出場校が全て決まりましたが、丁度、お盆の季節に行われるこの大会は、日本の夏の風物詩とも言えます。

甲子園のそびえるスタンド、雄大な銀傘、巨大なスコアボード、その間に見える青い空、芝生の青さ、そして、グランドの土の臭い。

私は、8歳の頃、阪神甲子園球場で行われたプロ野球のイベントで、初めてユニフォームを着て、甲子園球場のグランドに立ちました。

小学生の頃には、ジャイアンツの長島茂雄や王貞治、タイガースの村山実や吉田義男に憧れ、中学生になると、江夏豊と田淵幸一に憧れ、将来はプロ野球選手を夢見て、野球三昧の日々を過ごしました。

高校生になると、当然の如く野球部に入り、春のセンバツ大会・夏の選手権大会で甲子園に出場することを目標にひたすら野球に打ち込む毎日でした。

幸運にも、高校3年生の時に夏の甲子園(昭和47年:第54回全国高校野球選手権大会)に出場することができ、憧れの甲子園の土を踏むことが出来ました。

教員となってからの35年間では、これ又、高校野球の指導に明け暮れる毎日で、春3回、夏1回、合計4回の甲子園を経験することが出来ました。

特に第76回のセンバツ大会では、甲子園の土の上でノックをした時には、本当に感激したものです。

少し前、甲子園球場の印象を聞かれたある球児が、「甲子園は、カレーの匂い。」と答えてましたが、私に言わせれば「甲子園は、土の匂い」です。

それは、甲子園の土(砂)の乾いた匂いです。 多分、この土の匂いは、8歳の頃に初めて嗅いだあの土の記憶だと思います。

谷村新二作詞による春のセンバツ高校野球の大会歌「今ありて」では、「踏みしめる土の饒舌、幾万の人の思い出」と表現されている、甲子園の土の匂いです。

 

甲子園の土の匂いに直球勝負。