本当に恐ろしい事

 ※※※8月31日(水)※※※

いよいよ今日で8月も終わり。 最近は月日が過ぎるのが早いと言う感覚を通り超して、ついて行けないという感じです。

そんな世知辛く、異常な暑さに見舞われた今夏の悲惨な出来事のナンバーワンは、相模原市の障害者施設で起きた「大量殺人事件」です。

この事件は、あまりに衝撃的で、深い悲しみと憤りに打ちひしがれているのは、私一人ではありません。

今、私が最も恐れているのは、この事件をきっかけに行政などの管理体制が厳しくなり、入所者の安心や安全、そして、人権が損なわれたり、その施設で働く人々が疲弊することにならないかということです。

かつて大阪教育大付属池田小学校で起きた外部からの侵入者による児童殺傷事件で、地域の学校が地域から閉ざされた様に、この様な福祉施設が地域から閉ざされるような流れになることだけは避けたいものです。

福祉施設において働く人と暮らす人の尊厳を守り、その環境をどれだけ豊かにできるかということは、行政・政治家に課せられた重要な役割でもあります。

社会保障におけるセーフティネットがいかに豊かであるかがその国の資質であり、加害者、被害者を生み出してしまったこの状況を社会全体の問題として立ち止まって真剣に考えなけれればなりません。

そして、最も恐ろしいのは、この事件が戦後最大の悲惨な事件なのに、安倍首相のコメントが全く出されないことです。 不可解、不愉快でもありますが、それ以上に空恐ろしさを感じます。

社会の安全環境に直球勝負。