世論誘導選挙

※※※7月25日(月)※※※

連日、テレビのニュースやワイドショーでは、東京都知事選について、「ああでもない」、「こうでもない」と報道しています。

しかし、見ていて異常と感じるのは史上最多の21名もの候補者がいるのに、有力とされる3氏のことしか報道しないことです。

これで、公平な選挙報道と言えるのでしょうか? 私は不公平を通りこして、選挙違反ではないかとさえ感じています。

ところが、ここに来て、この様な報道姿勢に加えて、昨日から早速テレビや新聞が、世論調査と称しながら世論誘導としか言えない情報を流し始めました。

世論調査を発表する場合は、どのような調査をしたかということを紙面上明らかにするのが常識であり、これにより、この世論調査の信用性を判断できるとされています。

ところが、今回の新聞各社の世論調査は、調査内容もなく、世論調査と呼べるようなものではありませんでした。

誰が当選するかを予測するための世論調査ならば、「投票する人を決めていない人が4割」という状況では、投票行動を予測することなどできません。

それにもかかわらず、マスコミが一斉に世論調査と称して報道を始めたのは、当選者を予測するためではなく、特定の候補者を当選させたい意図があるとしか言えません。

ほとんどのマスコミが、「小池候補一歩リード」、或いは、「小池候補と増田候補が競り合う」などと報じました。

しかし、この情報こそ「鳥越候補は当選圏内にないと印象付けたい世論誘導であり、これが、政府与党の思惑だという指摘があります。

東京都知事選ですから、私には投票権はありません。 

しかし、地方政治の場に身を置く者として、先般の参院選や今般の東京都知事選に関するマスコミの報道姿勢を見ていると、憤慨しかありません。

世論誘導報道に直球勝負。